​法具について

 こちらのページでは、普段私たちが使う「法具」について紹介していきます。

​そもそも法具とは何ぞや?という方もいらっしゃると思うので、簡単にご説明させていただくと、

「お坊さんが日々、持っているもの。また、法要などの儀式の際に使われる仏具(道具)のこと」

となります。ひとえに仏具と言ってもかなりたくさんの種類があり、また宗派によっても用途などが変わってくるため、非常に奥が深いです。その数多ある法具の中から、今回は真言宗智山派で使われている法具についてご紹介させていただきます。

<衣体について>

衣体(いたい、えたい)とは、お坊さんが普段着ている着物の総称です。真言宗智山派では、白衣、直綴、割切、如法衣、改良服という衣を着ます​。それぞれ、どのようなもなのか順番に見ていきましょう。

白衣

白衣(はくえ、びゃくえ)はすべての衣(直綴、割切、如法衣、改良服)の下に着るものであり、下着のような存在であります。

​〇直綴

初見で読むのが大変難しい漢字ですが、「じきとつ」といいます。(私も最初は全く読めませんでした…)

こちらは、上の衣と下の衣(ひだ)を縫い合わせた着物です。色は僧侶の階級によって異なり、写真にある黒、緑、紫、緋色(赤)の他にもたくさんの種類があります。その上に割切という袈裟をつけるのが一般的です。お坊さんと聞いてこの着物を想像された方も多いのではないでしょうか。

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​〇如法衣

左肩を覆う衣で襟や袖がつけられたものと言われています。色は壊色という、仏教が興った時代にあまりきれいではないとされる色です。(個人的には、とても味わいのある色だと思っておりますが・・・)この衣は仏教伝来の初期の原形をとどめています。

〇改良服

普段生活するうえで直綴の袖が邪魔なため、袖を短くしデザインをシンプルにしたものであります。通常、移動や食事の際に着ます。また、改良服を着るときは、輪袈裟という袈裟を簡略化したものを首から下げます。

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​<荘厳について>

ここからは,法要をする上で準備する飾りつけ,荘厳(しょうごんと言います)についてご紹介します!

​〇火舎

火舎は高炉の一種でお香を焚くときに使われる器です。素材は,青磁器や陶磁器,金属,漆器などいろいろな形や形状があります。

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​〇香炉

手炉ともいい,焚いたお香を持ち運べるように柄を付けた仏具です。

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洒水器・散杖

水を入れる金属製の器です。その水を散らして(それに使うのが梅の枝で作られた散杖)身を清め道場を清めるために用いります。

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​〇塗香器(ずこうき)

塗香(ずこう)という粉をぬり、仏像や修行者の身体に香を塗って穢れを除くものです。この粉をいれる器を塗香器といいます。

〇五鈷杵(ごこしょ)

元々インドにおける武器の一種でしたが、仏教に取り入れられ密教の代表的な法具となりました。その他にも三鈷杵(さんこしょ)と独鈷杵(とっこしょ)がありますが、主に使われているのは五鈷杵であります。

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​金剛鈴(こんごうれい)

上部が金剛杵(こんごうしょ)の形をしていて、下部が鈴になっています。仏の注意を引き、歓喜させるために鳴らし修行者を励まします。密教で使われる法具の一つであります。

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〇磬子(けいす)・打鳴(うちならし)・引磬(いんきん)

お坊さんと言うとこの「チーン」という音を想像する方もいらっしゃるのではないでしょうか。磬(けい)より派生して鉢の形にしたものの大きさに磬子(けいす)、打鳴(うちならし)、引磬(いんきん)によって区別しています。引磬とは打磬(だけい)の最小のもので衆を導くことから引磬といいます。手磬(しゅけい)ともいいます。形は桃の実より少し大きく底に穴があり、緒を貫いて竹もしくは木で作った柄に結び、小さい棒(撞木)をもって打ちます。

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磬子

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打鳴

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引磬

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磬子

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​〇念珠

一般的に念珠は、穴が貫通した多くの小さい珠に糸を通し輪にした法具です。珠は、人間の煩悩(迷いや欲望)の数である108個ついています。念珠は各宗派で形が違い、左から真言宗智山派・天台宗・浄土宗の常用念珠であります。

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真言宗智山派

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天台宗

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浄土宗

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真言宗智山派

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